doilux’s tech blog

ITに関する備忘録。 DDP : http://doiluxng.hatenablog.com/entry/2018/01/01/195409

目標設定前にSWOT分析する

エンジニアリングマネージャーになってから約一年半、色々と試行錯誤した中で、手応えのあった施策を書く。 なお、記載内容は個人的な意見であり、所属組織の見解ではない

前提:目標設定の目的は成長支援とリソース把握

目標設定の目的は、個人の成長を組織的に支援することと、キャリアプランを把握して未来のリソース計画つなげることだと思ってる。

前者は、多くの人は成長実感を得られることがやりがいにつながるので、モチベーション維持のため、後者は今いるメンバーがいつ、何ができるようになるかを把握することで、先手を打ってリソース確保するためである。

人事評価のためではない

目標設定と評価を連動させる(目標80%達成だからB評価な、みたいなやつ)のはいいことがない。目標設定をミスると不利益なるので、目標設定にめちゃくちゃ時間かけてしまう(&ストレスになる)から

あと、目標を3つ立ててるけど実はレバーは一つ、みたいなハックをしたりとか、定量目標を出せと言われてテストのカバレッジみたいな指標をひねり出すのもあるあるだ(時間をかけて手を動かせば上げられる指標は成長目標には不適切だ)

基本、目標設定は上司とのすり合わせも含めて一時間で月1見直すくらいがいいと思う

SWOTで成長戦略の解像度が上がる

本題ですが、経営戦略を立てるときに使うSWOT分析を目標設定に活用すると、目標が立てやすくなった

以下、活用例を記す

Strength:今の強み

今のチームで価値を生み出すための、自分の強みを書く。

例: Go言語の実装力 AWSの知識など

Weakness:伸ばしたいスキル

弱みというより、伸ばしたいスキルを書く。

例: 機械学習の知識

Opportunity:成長機会

成長戦略上のチャンスポイントになりそうな周辺の動きを書く。

例: レコメンドの改善プロジェクトが立ち上がった 優秀なデータサイエンティストがジョインしたなど

Thread:課題

成長の阻害要因になりそうな動きを書く。

例: レガシーシステムの負債 サーバーサイドエンジニアが抜けるなど

ここまで言語化できたら、Oを使ってWを延ばす道筋を考えればOK

例: レコメンドの改善プロジェクトでサーバーサイドの実装で貢献しつつ、データサイエンティストから技術を盗み、最低限データサイエンティストと会話できる程度のリテラシーを身につけるなど

Tは上司と解決策を考えよう